大航海時代とルネサンス 大航海時代 ルネサンス 歴史 参考文献 indwx

モンゴルのイスラーム受容

チンギス・ハンの頃からモンゴルとムスリム商人のあいだに協調関係がつくられていた。モンゴルの軍事遠征の際には、物資の輸送、情報収集などでムスリム商人が大きな役割をはたした。またクビライは仏教徒とともにムスリム商人の共同事業組織(オルトク)にさまざまな特権を与え、政権の財務・経済を委ねていた。中央アジア以西に所領を持ったモンゴル王族は、イスラームを受容し、支配地域のイスラーム化を進めることになった。
最初にイスラームに改宗したのは、ジョチ家のベルケ(1256?〜66)。神秘主義を奉じるスーフィーが関与して、フレグ・ウルス(ガザン・ハーンはすでにイスラームに改宗していた遊牧民たちの支持を得るため、1295年に改宗したとされる)、チャガタイ・ウルスでも改宗が進められた。