大航海時代とルネサンス 大航海時代 ルネサンス 歴史 参考文献 indwx

チンギス・ハン 金に遠征

国内の制度を整えると、チンギス・ハンはモンゴル国(ウルス)拡大に着手した。1207年に長男ジョチに北方の「森林の民」を討たせ、翌年にはナイマンの王子クチュルクらの残党をを逐った。09年には西夏を抑え、カラキタイの支配下にあった天山ウイグル王国が服属した。
天山ウイグル王国は遊牧民だったウイグルが天山東部のオアシスに定住して成立していた。彼らは広範囲で通商活動をおこない、国際事情にも通じていた。またウイグル文字はモンゴル語表記に採用され、読み書きに堪能な人たちはモンゴル国内で活躍し、イラン系ムスリム集団と並ぶ商業勢力となった。チンギスはウイグル王に娘を与え、第5の子と呼んで王家の一員とした。天山西部北麓の遊牧民カルルクもカラキタイを離れモンゴルについた。