
ストゥッコ
焼き石膏または消石灰と大理石粉の混合物。
彩色・ニス塗りの下地素材ないし漆喰として、また装飾浮彫、人物塑像などにも古代から使われた。クレタ島・クノッソス宮殿の彩色浮彫装飾、ローマ・ネロ帝の黄金宮殿の装飾浮彫などに使われている。中世美術での作例は少ない。
ルネサンス期になるとイタリアで広範に用いられた。トスカーナ地方の支柱式祭壇(小型の洗練された建築様式をもつ)、優美な効果をもつフレスコ画の装飾など。
バロック期になると、華麗な装飾に適しているため盛んに用いられ、ロココの時代には華麗な室内装飾として全ヨーロッパに普及した。19世紀後半に下火になり、アール・ヌーヴォー期に一時復活した。
世界美術大事典 小学館 ルネサンス 用語集
下図は15世紀フィレンツェで最初の着彩ストゥッコの作例。
ドナテッロ サン・ロレンツォ聖堂旧聖具室 1434〜43年
イタリア・ルネサンスの巨匠たち8 ドナテッロ 東京書籍
彩色・ニス塗りの下地素材ないし漆喰として、また装飾浮彫、人物塑像などにも古代から使われた。クレタ島・クノッソス宮殿の彩色浮彫装飾、ローマ・ネロ帝の黄金宮殿の装飾浮彫などに使われている。中世美術での作例は少ない。
ルネサンス期になるとイタリアで広範に用いられた。トスカーナ地方の支柱式祭壇(小型の洗練された建築様式をもつ)、優美な効果をもつフレスコ画の装飾など。
バロック期になると、華麗な装飾に適しているため盛んに用いられ、ロココの時代には華麗な室内装飾として全ヨーロッパに普及した。19世紀後半に下火になり、アール・ヌーヴォー期に一時復活した。
世界美術大事典 小学館 ルネサンス 用語集
下図は15世紀フィレンツェで最初の着彩ストゥッコの作例。

イタリア・ルネサンスの巨匠たち8 ドナテッロ 東京書籍

1745〜54年 巡礼聖堂 ヴィース
世界美術大事典 小学館