
聖母子像
聖なるイメージの人間化としてもとらえられる。
マリアは神の母の厳しい威厳から優しい母性へ、そしてわが子の未来を思いやる人の子の母へと変わっている。
母子ともに正面を向き、同心円状におさまったニコポイア型。
幼児を脇に抱え、子の輪郭が母よりはみ出したより自然なホデギトリア型。
母と子が頬寄せるエレウーサ型、授乳の仕種などが描かれるようになった。
母と子が有機的な結びつきを示すとともに、玉座も正面から斜め向きへと変わり、人物とそれを取り巻く空間に動きや奥行きが表されてくる。
聖母子像は聖母崇拝に伴って大型化、「荘厳の聖母 マエスタ」と呼ばれる形式となった。
初期図像では、聖母子の左右上方に小さく天使が一人ずつ描かれていたのが、天使は大きく、数多く描かれ玉座を囲むようになり、使徒や聖人も加わって聖母の栄光を讃える、祝祭的な群像画となっていった。 世界美術大全集10 ゴシック2 ルネサンス テーマ別
聖女マルガリータの祭壇前飾り(部分)ニコポイア型
12世紀後半 板 テンペラ 95×147cm(全体)
スペイン ビック 司教区美術館
世界美術大全集8 ロマネスク
マリアは神の母の厳しい威厳から優しい母性へ、そしてわが子の未来を思いやる人の子の母へと変わっている。
母子ともに正面を向き、同心円状におさまったニコポイア型。
幼児を脇に抱え、子の輪郭が母よりはみ出したより自然なホデギトリア型。
母と子が頬寄せるエレウーサ型、授乳の仕種などが描かれるようになった。
母と子が有機的な結びつきを示すとともに、玉座も正面から斜め向きへと変わり、人物とそれを取り巻く空間に動きや奥行きが表されてくる。
聖母子像は聖母崇拝に伴って大型化、「荘厳の聖母 マエスタ」と呼ばれる形式となった。
初期図像では、聖母子の左右上方に小さく天使が一人ずつ描かれていたのが、天使は大きく、数多く描かれ玉座を囲むようになり、使徒や聖人も加わって聖母の栄光を讃える、祝祭的な群像画となっていった。 世界美術大全集10 ゴシック2 ルネサンス テーマ別
12世紀後半 板 テンペラ 95×147cm(全体)
スペイン ビック 司教区美術館
世界美術大全集8 ロマネスク
