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聖母子 サンタントニオ聖堂主祭壇

サンタントニオ聖堂主祭壇は聖母子を含む7体のブロンズ立像、4枚の聖アントニウスの奇跡、12枚の奏楽天使、4枚の四福音書記者、1枚の死せるキリスト 各ブロンズ浮彫、砂岩のキリストの埋葬の浮彫、などから構成される、建築と彫刻を統合したような大作だった。
16世紀末に解体され、別の祭壇が置かれたことで本来の配置がわからなくなった。現在の祭壇は19世紀に再構成された、内陣祭壇の「キリストの磔刑」を含むものになっている。 
右図は聖母子。幼児キリストを膝に乗せまっすぐ玉座に座っているビザンティン・ロマネスクのニコポイア型に属する聖母は、知恵の座を意味するスフィンクスの玉座を立ち上がろうとしている。
この聖母子像を中心に6人の聖人像(聖フランチェスコ、聖アントニウス、聖ダニエル、聖ユスティナ、聖ルイ、聖プロスドキムス)が配置され「聖会話」の形式となっていたらしい。
聖アントニウスの奇跡
 新生児の奇跡 癇癪持ちの若者の治癒(悔悛する息子の奇跡)
 ロバの奇跡 吝嗇漢の心臓の奇跡
キリストの埋葬 奏楽天使
1440年代

ドナテッロ Donatello
聖母子
1447〜50年 ブロンズ 180×166cm
パドヴァ サンタントニオ聖堂
世界美術大全集11 イタリア・ルネサンス1
イタリア・ルネサンスの巨匠たち8 ドナテッロ