
ガッタメラータ騎馬像 パドヴァ
サンタントニオ聖堂前の広場(聖堂付属の墓地だった)に立つ「ガッタメラータ騎馬像」。ガッタメラータ(斑猫)と呼ばれたヴェネツィアの将軍エラズモ・ダ・ナルニの墓碑記念像。墓は聖堂内にある。ヴェネツィア元老院の依託で制作された。
当時「勝利のカエサル」とも呼ばれたこの像は、古代以来の建物に付属しない、独立した騎馬像とされ、ドナテッロはローマの「マルクス・アウレリウス帝騎馬像」などを参考にしたらしい。ガッタメラータの頭部に兜はなく、甲冑はゴルゴンやプットで古代風に飾られている。
60代半ばになったドナテッロにとってパドヴァはあまり心地よいものではなかったらしい。「私はパドヴァの蛙どもの間で死にたくない」とも語っている。依託者たちとの金銭上のトラブルだけでなく、パドヴァでの作品にも見られていた宗教的諦観のようなものが強まってきたらしい。
1440年代ドナテッロ Donatello
ガッタメラータ騎馬像
1447〜53年 ブロンズ 高さ340cm
パドヴァ イル・サント広場
世界美術大全集11 イタリア・ルネサンス1
イタリア・ルネサンスの巨匠たち8 ドナテッロ
当時「勝利のカエサル」とも呼ばれたこの像は、古代以来の建物に付属しない、独立した騎馬像とされ、ドナテッロはローマの「マルクス・アウレリウス帝騎馬像」などを参考にしたらしい。ガッタメラータの頭部に兜はなく、甲冑はゴルゴンやプットで古代風に飾られている。
60代半ばになったドナテッロにとってパドヴァはあまり心地よいものではなかったらしい。「私はパドヴァの蛙どもの間で死にたくない」とも語っている。依託者たちとの金銭上のトラブルだけでなく、パドヴァでの作品にも見られていた宗教的諦観のようなものが強まってきたらしい。
1440年代
ガッタメラータ騎馬像
1447〜53年 ブロンズ 高さ340cm
パドヴァ イル・サント広場
世界美術大全集11 イタリア・ルネサンス1
イタリア・ルネサンスの巨匠たち8 ドナテッロ
