
パラダイスの小園

女子修道院で中世末の神秘思想によって作られた「閉じられた庭」。聖母マリアの無垢を象徴する庭が天国の園、パラダイス(楽園)のイメージに広げられている。丸っこい顔立ちや細かい物への関心に、15世紀初めの「柔軟様式」の特徴を表している作品。
中央の宝冠を戴いた青衣の女性はひとときの読書をしている聖母マリア、幼児キリストの遊び相手になっているのが聖女チェチリア、その後ろで木の実を採っているのが聖女ドロテア、左手前で泉から清水を汲んでいる女性も聖女らしい。
1410年代
中央の宝冠を戴いた青衣の女性はひとときの読書をしている聖母マリア、幼児キリストの遊び相手になっているのが聖女チェチリア、その後ろで木の実を採っているのが聖女ドロテア、左手前で泉から清水を汲んでいる女性も聖女らしい。
1410年代
右側の3人の男性は、翼をつけ足下に悪魔の象徴とされる猿を置いているのが悪の征服者大天使ガブリエル、派手な甲冑を着けているのが、背後の仰向けになった小さな竜から聖ゲオルギウス、木を握っているのは聖セバスティアヌス?。
上部ライン地方の画家
パラダイスの小園
1410〜20年 板 テンペラ 26.3×33.4cm
フランクフルト シュテーデル美術研究所
世界美術大全集14 北方ルネサンス
パラダイスの小園
1410〜20年 板 テンペラ 26.3×33.4cm
フランクフルト シュテーデル美術研究所
世界美術大全集14 北方ルネサンス