
ハンザ同盟1
中世の北欧では、低地ドイツ語を話す北ドイツ人の影響が大きかった。ドイツの豪族はバルト海南岸のスラブ人地域を西から東へ征服して、北ドイツ封建諸侯となったが、この地域にはデンマーク王権も利害関係もっていた。
北欧諸国の王家・貴族は婚姻の相手として北ドイツ諸侯を選ぶこともあった。14世紀後半にスウェーデン王位を手にしたメクレンブルク公家は、ドイツ進出前に成立していたヴェンド人諸侯で、ドイツの征服は免れたが、通婚によって非スラヴ化し、宮廷言語は低地ドイツ語になっていた。ドイツ人は騎士、傭兵隊とその隊長、行政や会計の専門家としても活動した。会計に通じ、識字階級だったハンザ商人を北欧の王たちは秘書官として雇おうとした。
用語集・地域別 ヨーロッパ史 北欧史 ハンザ同盟2 3
世界各国史21 北欧史
地図 世界・日本 スマートアトラス
北欧諸国の王家・貴族は婚姻の相手として北ドイツ諸侯を選ぶこともあった。14世紀後半にスウェーデン王位を手にしたメクレンブルク公家は、ドイツ進出前に成立していたヴェンド人諸侯で、ドイツの征服は免れたが、通婚によって非スラヴ化し、宮廷言語は低地ドイツ語になっていた。ドイツ人は騎士、傭兵隊とその隊長、行政や会計の専門家としても活動した。会計に通じ、識字階級だったハンザ商人を北欧の王たちは秘書官として雇おうとした。
用語集・地域別 ヨーロッパ史 北欧史 ハンザ同盟2 3
世界各国史21 北欧史
地図 世界・日本 スマートアトラス
1143年にホルシュタイン伯によって建設され、1157年にザクセンのハインリヒ獅子公に譲渡されたリューベックは、バルト海でのドイツ人の経済活動の中心になった。ドイツ商人はバルト海沿岸に多くの都市を建設した。ヴィスマル、ロストック、シュトラールズント、ダンツィヒ(グダンスク)、リガなどのドイツ系諸都市は、リューベックを盟主としたハンザ同盟を結成した。このほかにも外国都市(ノヴゴロドなど)内に商館や居住区をつくって拠点としたり、市政権(ベルゲン、ストックホルムなど)を握ることもあった。ヴィースビュはゴットランド商人の重要な交易地だったが多くは定住していなかった。ドイツ商人は市政を握り、ゴットランド人を排除してドイツ・ハンザ都市にした。
強力な商業ネットワークをもつハンザ同盟は、バルト海地域の平和と自分たちに対抗する強力な権力が生まれないことを望んでいた。
強力な商業ネットワークをもつハンザ同盟は、バルト海地域の平和と自分たちに対抗する強力な権力が生まれないことを望んでいた。
