大航海時代とルネサンス 大航海時代 ルネサンス 歴史 参考文献 index

デンマーク クリスチャン4世 親政を始める

1588年クリスチャン(11歳)がデンマーク王位につき、96年にクリスチャン4世(在位1588〜1648)として戴冠し親政を始めた。北方七年戦争の痛手から繁栄へ向かい始めた頃で、スウェーデンに対抗して、北欧での覇権を維持するための政策が進められた。
1611年、スウェーデンとの「カルマル戦争」を始めた。国王参事会の反対があったが、13年の和約でスウェーデンの膨張を抑え、償金を得ることができた。
クリスチャン4世は豊かな国家財政もあって、重商主義政策を進めた。国内産業の保護や自国商人の育成を図るとともに、1616年には「東インド会社」を設立し、インド南東部に植民地を獲得した。エルベ川北岸などに10ほどの港や商都を建設し、北回り航路開発のためにグリーンランド探検をおこなわせた。1619年にはイギリスやオランダの漁業や交易に対抗するために「グリーンランド交易会社」を設立した。またノルウェーに関心が強かった王は、1623年,大火災にみまわれたベルゲンの復興や、消失したオスロをクリスチャニアと改名しての再建につとめ、木材輸出やコングスベル鉱山の開発などもおこなった。

1590年代
世界各国史21 北欧史