大航海時代とルネサンス 大航海時代 ルネサンス 歴史 参考文献 index

ツヴィングリ チューリヒの司祭として招かれる

バーゼルで学んだツヴィングリはドイツ人文主義の中心地、ウィーンに滞在した後1502年にバーゼルに戻った。1506年にはマギステル(修士)の学位を取得、晩夏にはグラールスの司祭となって赴任し16年まで滞在。その間グラールス軍の従軍司祭としてイタリア戦役に行き、マリニャーノの敗北を体験している。
16年から18年末まで有名な巡礼地アインジーデルン修道院の司牧司祭として活躍。人文主義研究を深めていったらしく、1514年にはエラスムスと出会い、感謝の手紙を書いている。
1518年末、チューリヒは人文主義者として有名になっていた、ツヴィングリを司祭として招いた。
聖書原理に基づく「キリスト教再生」を目指すツヴィングリは
四旬節における肉食禁止の廃棄
聖職者の結婚禁止の解除
修道院制度の廃止 などを聖書を根拠に主張した。
ルターの影響を受け「信仰のみによって人は救われる」という信仰義認論を明確にして、エラスムスとは異なる道へ進む。
信者の共同体(ゲマインデ)としての教会をめざし、カトリック教会の階層秩序に対抗した。

世界各国史14 スイス・ベネルクス史 1510年代