大航海時代とルネサンス 大航海時代 ルネサンス 歴史 参考文献 index

マリニャーノの戦い

13邦同盟となったスイスは、長い間のハプスブルク家との戦いを経て戦術・軍事力ではヨーロッパ随一といわれるようになっていた。一時期ミラノ公国を保護国のようにし、現在イタリア語圏スイスのティチーノを共同支配地とした後、1513年ノヴァーラの戦いでフランス軍を破りロンバルディア支配を確実なものにしていた。
フランスにフランソワ1世(在位1515〜47)が登位すると、1515年のマリニャーノの戦いに大敗、スイスは膨張政策を断念、現在のスイス国境の輪郭はこの頃に形作られた。
1516年フランスと「永久平和」を結んだ。勝利国フランスはスイス各邦に年金として2000フランを支払い、その見返りにフランスの敵国がスイス内で傭兵を集めることを認めない、という内容だった。最高の歩兵技術をもつ最強のスイス人を敵にしないためだった。

世界各国史14 スイス・ベネルクス史 1510年代