
緯度と経度
プトレマイオスが地球を緯度と経度で表そうとして以来、緯度は天体の高度を測定することでかなり正確に測ることができた。しかし経度は、天体の同じ現象(太陽の南中など)の時間差で測れることは解っていても、実際に測定することは難しかった。
1714年、イギリス政府は海難事故が多発したことから、経度庁を新設し、経度確認の信頼できる船上装置に対する賞金を発表した。 正確度が1度以内なら10000ポンド、40分以内なら15000ポンド、0.5度以内なら30000ポンドだった。 正確な時計(クロノメーター)があれば、規準子午線との時間差で正確な経度が測れるはずだった。
航海術の歴史 大航海時代 年表・項目
1714年、イギリス政府は海難事故が多発したことから、経度庁を新設し、経度確認の信頼できる船上装置に対する賞金を発表した。 正確度が1度以内なら10000ポンド、40分以内なら15000ポンド、0.5度以内なら30000ポンドだった。 正確な時計(クロノメーター)があれば、規準子午線との時間差で正確な経度が測れるはずだった。
航海術の歴史 大航海時代 年表・項目
イギリスの発明家ジョン・ハリソンは1728年に船舶用クロノメーターの主要部分を発明していた。それに改良を加えた「第1号機」は1735年に完成した。この「第1号機」は賞を獲得できる正確さだったが、審査員に横取りされた。職人が科学者よりも優れたものを作れるはずがない、ということだったらしい。
ハリソンの「第4号機」はさらに改良が加えられ、性能、使い勝手とも格段に良くなっていた。1761年の大西洋横断航海でテストされ、経度1.25分という正確さが確かめられた。5ヶ月後、悪天候にあっても経度28.5分以内の正確さを保っていた。1770年代この装置は標準の海洋航行装置として採用され始めた。
最初にクロノメーターを使って遠洋航海を行ない、正確な地図を作ったのはキャプテン・クックだった。
「世界探検全史」他 より
ハリソンの「第4号機」はさらに改良が加えられ、性能、使い勝手とも格段に良くなっていた。1761年の大西洋横断航海でテストされ、経度1.25分という正確さが確かめられた。5ヶ月後、悪天候にあっても経度28.5分以内の正確さを保っていた。1770年代この装置は標準の海洋航行装置として採用され始めた。
最初にクロノメーターを使って遠洋航海を行ない、正確な地図を作ったのはキャプテン・クックだった。
「世界探検全史」他 より